食品ロス削減アドバイザー・冷蔵庫収納家の福田かずみです。
先日、奈良県桜井市の皆さまを対象に、冷蔵庫整理と食品ロス削減をテーマとしたオンライン講座を担当させていただきました。
今回のテーマは「冷凍室編」です。講座の様子をピックアップしてご報告いたします。

日本の食品ロスの現状と背景
まずは、日本の食品ロスの現状についてご紹介しました。
令和5年度の推計値では 年間約464万トン にのぼるとされ、これは国民一人あたり毎日お茶碗一杯分のごはんを捨てている計算になります。2019年には「食品ロス削減推進法」も施行され、社会全体で取り組むべき課題であることを改めて共有しました。
冷凍室整理収納のコツ
講座では以下の3点について具体例を交えて紹介しました。
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ゾーニング(エリア分け)
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たて収納
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10割収納

また、冷凍キャベツや冷凍豆腐など、実際に取り入れやすい調理法や、長期保存が可能な自家製野菜スープの例もお伝えしました。
また、事前に参加者の方からお寄せいただいたご質問にもお答えしました。

自家製冷食の賞味期限の目安と管理の仕方について、私からはポストイットなどのメモ用紙に食材のリストを記入する方法を提案いたしました。
冷凍室の食材ひとつひとつに、ラベリングをすることは理想的ではありますすが、なかなか続けられない・・・。そんなお声もよく耳にします。
冷蔵庫整理は、とかく理想論になりがちです。どうしたら、継続できるか・・みなさんの暮らしに寄り添うことを大切にしたいと思案を重ねています。
冷蔵庫整理の習慣「一日(おついたち)冷蔵庫」
最後に、毎月1日に冷蔵庫を整理する「一日冷蔵庫」の習慣と食生活についてお話ししました。
「おついたち冷蔵庫」とは、毎月1日に冷蔵庫を整理する習慣のことです。語源は、月の初めに神社やお寺に参拝をして健康や無病息災を祈る「おついたち参り」。これに倣い、冷蔵庫にある食材を使って料理をし、庫内を清めるように掃除する日としました。
冷蔵庫の中の食材は未来の体をつくります。腸を元気にする発酵食品や野菜など、定期的に摂りたい食材には「冷蔵庫の中の居場所」を決めてあげることが大切です。卵のように定位置が決まっていると、家族みんなが管理しやすく、食べ忘れも防げます。
月に一度の冷蔵庫整理は、健康への感謝と、食生活を整えるきっかけになることと思います。
講座終了後には、アンケートを実施してくださいました。全員の方から、講座の内容について「満足」の回答をいただくことができました。感想やご意見をいくつかご紹介させていただきます。
・冷蔵庫は毎日使うので、非常にためになりました。今日から意識して整頓していきたい。
・具体的な抵当保存法が聞けて良かった。
・質問のご回答ありがとうございました!参考に取り組んでみます。
・ブックエンドの使い方が参考になりました。
・豆腐や味噌は冷凍することが無かったので、試してみたいです。
ご参加くださった皆さま、熱心にご聴講くださりありがとうございました。
むすびに、このたび主催いただきました桜井市立中央公民館の職員の方には、さまざまなご準備やご配慮をいただき誠にありがとうございました。
昨年の【冷蔵室・野菜室編】につづき、【冷凍室編】を開催できましたこと、心より感謝を申し上げます。





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