食品ロス削減アドバイザー・冷蔵庫収納家の福田かずみです。
この春、横浜市の老人福祉センター(泉寿荘)で、新たに「作りおきおかず」の会がスタートします。

年末に、提出していた企画書に賛同をいただき、募集に向けて準備が進められています。
今日は、この取り組みがどのような想いから生まれ、どんな考えを大切にしているのかを、少し丁寧に綴ってみたいと思います。
食品ロス削減は、特別な行動ではなく「日常の選択」から
食品ロス削減やSDGs、エシカルな暮らしというと、
「意識の高い人の取り組み」「特別な工夫が必要なこと」
そんな印象を持たれることも少なくありません。
けれど、私自身が日々の暮らしや講座を通して感じているのは、
食品ロスは、台所でのごく日常的な選択の積み重ねで減らしていけるということです。
冷蔵庫の中にある食材をどう使い切るか。
一度に全部作ろうとせず、少し先の自分を助けるために作りおく。
それは、環境のためだけでなく、自分の暮らしをラクに、穏やかにする行為でもあります。
「作りおき」を通して伝えたいのは、考え方そのもの
今回の「作りおきおかず」の会は、
単なる料理教室やレシピ講座ではありません。
レシピに縛られず、
冷蔵庫にあるもの、身近な食材をどう活かすかを考える。
そのプロセスが、食品ロス削減につながっています。
また、正解を示すのではなく、
参加者同士が経験や工夫を共有し合う「学び合いの場」として構成しています。
私は講師というよりも、
対話を促し、気づきを引き出すファシリテーターとして関わりたいと考えています。
高齢期だからこそ、大切にしたい「食」と「つながり」
年齢を重ねるにつれて、
毎日の食事づくりが負担になることもあります。
一人分を作る難しさ。
食材を余らせてしまう罪悪感。
料理への意欲が少しずつ薄れていく不安。
作りおきおかずは、そうした悩みに対する、
現実的でやさしい支えになります。
さらに、一緒に手を動かし、語り合う時間は、
人とのつながりを育み、心の健康にもつながっていきます。
これは、SDGs No.11「住み続けられるまちづくりを」にも通じる考え方です。
食を通じて人と人がつながり、地域の中で支え合いながら暮らしていく。
そんな日常が叶えられるのではないかと感じています。
食を通して、SDGsを「自分ごと」にする取り組み
SDGsやエシカル消費は、
知識として知るだけでは、なかなか行動に結びつきません。
けれど、
・食材を使い切れた
・無理なく続けられた
・誰かと分かち合えた
そんな小さな成功体験が、
考え方や行動を自然に変えていきます。
「作りおきおかず」の会は、
食品ロス削減を生活の中で実感できる形に落とし込む、
ひとつの実践の場です。
想いに共感していただき、かたちになったことへの感謝
今回、この企画に賛同し、実現に向けて丁寧に伴走いただく
老人福祉センターの皆さまには、心より感謝しています。
「料理を教える場」ではなく、
「暮らしを支え、考えを共有する場」として
この会がスタートできることを、とても嬉しく思っています。
今後も、食を切り口に、
食品ロス削減やSDGs、エシカルな暮らしを
現場から、実感をもって伝える活動を続けていきたいと考えています。





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