食品ロス削減アドバイザー / 冷蔵庫収納家の福田かずみです。
2019年10月11日、茨城県東海村消費生活センターにて、消費生活講演会「ストップ!食品ロス・理想の食生活を叶える『美人冷蔵庫LIFE』」と題して、お話をさせていただきました。
東海村総合福祉センター「絆」の多目的ホールには、すでに整然と椅子が並べられ、会場内はとてもきれいに整えられていました。
そして、大きく作られた表題やポスターが目に留まり、今日までのご準備に感謝をして登壇させていただきました。
はじめに、東海村副村長の萩谷様からご挨拶をいただき、ご家庭での冷蔵庫にまつわるエピソードを聞かせてくださいました。
私からは、まず日本の食品ロス事情から。東京ドームに例えると、およそ5個分の量になるのですが・・・私は、それを知っても何の意味がないと思っていること。この後、世界の食料援助量と比較し、食べものの大切さを感じていただきました。
そして、冷蔵庫収納へ。実は、以前は私の冷蔵庫からも食品ロスを出してしまっていました。そんな冷蔵庫の画像を公開してその原因を分析しながら、進めて行きました。
この日のスライド資料は、全部で90枚ほどでした。冷蔵室・野菜室・冷凍室とより理解を深めていただけるよう準備をさせていただきました。一方、配布用の資料は、分かりやすく特に大切な整理収納術のポイントをA4の用紙一枚にまとめてお渡ししました。
講演会では、冷蔵庫の整理収納法だけでなく、食品ロスの内訳にも触れ、過剰除去をへらす野菜の切り方の実演をしました。
ピーマンのヘタの取り方から。料理によっては種やヘタがまったく気にならずに食べられること。そして、食品ロスは”栄養のロス”も発生していることをお話し、今回はピーマンの肉詰めを例に紹介しました。
その中でこんなお話も。「例えば、中華料理の青椒肉絲に、ピーマンの種が散らばっていたら?」美味しそうに見えないですよね。料理は、まず目で見てその美味しさを感じるものです。いくら食品ロスを減らせても、食事が楽しくなくなってしまうのは、違うと思うのです。
ところが、ピーマンの肉詰めなら、ハンバーグ種の食感と種とワタが同化して、まったく気にならずに食べることができます。種を取る手間も省けて、しかもワタの部分は栄養価が高いとのこと。肉種もしっかりとキャッチしてくれますしね♪ と、料理教室の講師をしていたこともあり、ついつい熱が入ってしまいました。
とは言え、お料理のことはほんの少し。約90分、冷蔵庫からストップ!食品ロス。理想の食生活を叶える整理収納術についてご紹介しました。
会の終わりには、この度の開催に尽力をいただいた橋本様から、実生活にまつわる野菜の保存方法について、面白おかしく質問をいただき、会場が一気に和やかになりました。その後、参加者の方が質問しやすく誘導していただきました。橋本様、ありがとうございました。
食品ロスをへらすこと。それは、暮らしの様々なシーンで心掛けることができます。冷蔵庫の使い方は、もちろん。調理の仕方や残り物の保存やアレンジなど。そうそう、スーパーでの買い物の仕方でも。
食べものを大切にできた時、自分自身に癒しを与えてくれることと思います。
ご参加いただいた東海村の皆さまにも、そんな気持ちになっていただけたら嬉しく思います。
この度は、関係者の皆さまに大変お世話になりました。東海村村民相談室の早坂様には、神奈川県で開催した講演会を事前に聴講しにいらしてくださったり。また、講演中の写真もたくさん撮影いただきました。心より感謝を申し上げます。
最後に、「絆BOX」のご紹介を。
施設内には、食品ロス削減と生活困窮者等の支援のための『東海村フードバンク「 絆 BOX 」』があります。
これは、家にある食べきれない食品を寄付することができ、必要な人に届けてくれるシステムです。
今年の7月から始まったそう。
詳しくは
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https://www.vill.tokai.ibaraki.jp/manage/contents/upload/5d4a5e101fd5b.pdf
地域をあげて、食べものを大切にできること。これからも広がっていけることを願っております。