食品ロスを減らすために増えてしまう「保冷剤」のサスティナブルな分別方法

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食品ロス削減アドバイザー・冷蔵庫収納家の福田かずみです。

食品ロスを減らすために増えてしまう”ごみ”があります。その一つが「保冷剤」です。

昨日、ケーキ屋さんでシュークリームを買いました。家の近所ということもあり、はじめて保冷剤を断ってみました。これまで、もらう度に「あー、また増える・・」と気になって仕方がなかったからです。
実際には、気になりつつも、お店ではうっかりもらってしまうことがしばしばでした。
特に夏の時期は、鮮度を保つために必要不可欠です。そんなわけで、気がつくと冷凍室には保冷剤だらけ。そんなご家庭が多いと思います。

捨てずにとっていたに我が家の保冷剤を並べてみると・・

こんなに沢山、30個以上もありました。

実は、昨年 無印良品さんで不要な保冷剤の回収をしていることを知り、感銘を受けた私は紙袋に入れて集めていたのでした。すると間もなく保冷剤の回収が終了してしまいまして(2023年10月に終了)、のんびり構えていた自分が残念でなりませんでした。

行き場を失ったこの保冷剤たち、どうしよう・・・。

「どうにか、分別できないだろうか・・」とよくよくみてみると、水が使われているものがありました。

こちら、株式会社トライ・カンパニーさんの保冷剤です。「環境にやさしい水を使った」とありました。「水」ならそのまま排水口に流しても問題ありません。残りはプラ資源として分別することができますしね。
(これはいい。全ての保冷剤が水だったらいいのに・・。)

続いて、ジェル状の保冷剤の中には消臭剤として使えるものがありました。

裏をみると使用方法が書かれています。中身を容器に移すか、匂いの元に振りかけるとありました。

”エコ保冷剤”と書かれています。調べてみると、株式会社アイスジャパンのHPにたどり着き、日本初の消臭タイプ「捨てずに使える 地球にやさしい」保冷剤と謳っていました。

SDGsのNo.12 「つくる責任」にコミットしています。

では、そのほかの保冷剤はどうしよう・・。
多くがジェル状のものなのですが、その成分を調べると「高吸収ポリマーと水」とのこと。
特に、この吸収ポリマーは紙おむつに使われるもので、自重の1000倍の水を吸収するそうです。シンクなどに流してしまうと膨張して排水管が詰まってしまうとのこと。

 (これは、大変。)

ということで、多くの自治体が「燃えるごみ」として処理しているとのことでした。

さらに、このジェル状の成分の割合を調べると

高吸収性ポリマー  1%
水        99%

とのこと。
ならば!この99%の水を乾かしてから捨てるのはどうだろう。と閃いたのでした。早速、実験することに。

再利用のためとっておいた紙を広げて、保冷剤の中身を出してみました。

乾きやすいように薄く広げて、玄関先に干すことに。

一日目はジェルが残っていましたが、よく晴れた日でもあり、2日目には完全に乾いていました。

よくみるとシミになっているのが分かります。1%の吸収ポリマー意外は蒸発したことになります。保冷剤の中身って乾かすことで、消えてなくなるのですね。さらに、袋はプラ資源としてリサイクルすることができます。

食品ロスを減らすための保冷剤が、”ごみ” を増やしてしまっていたこと。この矛盾をなんとかしたくて、辿り着いた方法がシンプルに干すことでした。

これは、SDGs No.12 の「つかう責任」を果たせたようで、なんとも清々しい気持ちになれたこと。自己満足ではありますが、ごみを減らす暮らしは、私のアイデンティティーそのものなのです。

使わなくなった保冷剤の手放し方、いかがでしたか?
「捨てる」からできるだけ「分別」へ。ぜひ、試してみてくださいね^^

注)保冷剤の中身が手についてしまったら、すぐに洗い流すようにしてください。
小さなお子さんやペットと一緒のご家庭は、誤って食べてしまわないように、この方法は控えた方が良いかもしれません。

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この記事を書くうえでの出典元 HP
・株式会社トライ・カンパニー
・株式会社アイスジャパン
・株式会社エコ・ブレイン

 

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