食品ロス削減アドバイザー・冷蔵庫収納家の福田かずみです。
昨年から地方自治体に、ご提案を始めた「食品ロス削減マイスター制度」をご紹介します。
私は、これまで 全国各地で100を超える地方自治体や団体とともに、食品ロスを削減するのための講習会や講演会を行なってまいりました。その中の気づきとして、参加される方の中には、食品ロスをしっかりと意識されていて、すでに食品ロス削減への取組みをされている方が沢山いらっしゃることでした。
講習会や講演会の終わりには、質疑応答の時間がありますが、そこで ご自身が実践している方法をご教授くださる方がいて、その語り口はみなさん一様に明るく楽しそうにお話くださるのです。
冷蔵庫の整理収納だけではなく、例えば、過剰除去を減らす調理法だったり、傷みやすい野菜の保存術などなど、たくさんのアイディアをお持ちであること。
私は、そんな方々と出会う度に、私一人がお話して終わってしまうのではなく、地域の皆さんが発信できる場をつくり、主体性を持って継続的に更なる食品ロス削減に向け取り組める仕組みを考えるようになりました。
そこで誕生したのが「食品ロス削減マイスター制度」です。
食品ロス削減マイスター制度の意義
これまで、食品ロスを減らすため 最後まで美味しく食べ切る工夫をされてきた方、また そのことに関心のある方に「食品ロス削減マイスター制度」に参加いただくことで、ご自身の行動が重要であることを認識し、日々の生活での工夫や取り組みを強化することにつながります。
また、この制度は各市町村に認定していただくことも大切な要素と考えます。市長や区長などから認定されることで、マイスターは地域のモデルであることの自覚が生まれ、食品ロス削減に取り組むリーダーが育成されます。
食品ロス削減マイスターになるためには
食品ロス削減講座を受講する
<講座内容>
・食品ロス基礎知識編 (SDGsとエシカル消費を含む)
・食品ロスを減らす料理編
・食品ロスを減らす冷蔵庫収納編
・可燃ごみを減らす生ごみコンポスト編
上記を受講し、各項目の試験に合格すること。
<提出物>
・食品ロスダイアリー
食品ロスダイアリーとは、捨ててしまった食べものを日記のように付けることで、廃棄量を可視化し、結果食品ロス削減につながるコンテンツのこと。
・エコレシピ
エコレシピとは、食材をムダなく使い切るなど、環境に配慮した調理法や地産地消の考えのもと地元の食材を使って調理するレシピのこと。
上記試験は一定の正答率は必要ですが、不合格にするものでなく、緊張感を持って取り組んでいただくことが目的です。
(答案用紙と提出物には、私からコメントを入れてお戻しいたします。自由記述欄を設けており「食品ロスを減らそう!」と言った意気込みこそを大事にしたいと考えます。)
「食品ロス削減マイスター」の役割
マイスターは、食品ロスに関する知識を積極的に収集するとともに、食品ロスを削減するための取り組みを実践し、食品ロス削減の推進に寄与するものとします。
以上、食品ロス削減マイスター制度は市民の意識を高め、地域社会の連帯感を促進し、より効果的な食品ロス削減活動を実現するための仕組みとなります。
食品ロス削減マイスター制度についてのお問合わせは、以下のフォームまたは、メールアドレスにてお待ちしております。
info@reizouko-club.com