冷蔵庫収納家の福田かずみです。
日曜日の朝、テレビでは『「所さんの目がテン!」野菜くずで抗酸化作用』と題して、高騰がつづく野菜をテーマに放送されていました。
番組では、捨ててしまいがちな野菜くず(皮や葉など)を使って、スープやパスタを作っていたのですが、この野菜くずには、ファイトケミカルという免疫力をあげたり、老化を防いでくれたりする抗酸化成分が含まれていることの説明から始まりました。
そう聞くと、”くず”と称して捨ててしまうなんて、もったいないですよね。
【美人冷蔵庫LIFE】では、冷蔵庫の収納法とともに、野菜の切り方にも触れ、食品ロスを出さない調理法をお伝えしています。
人参でいうと皮。人参の皮は剥く派ですか?それとも剥かない派でしょうか。
私は、剥かない派です。その理由は、”一物全体”という考えが元になっています。
一物全体(いちぶつぜんたい)とは、ありのままの姿で分割されていない状態のこと。食養で使われることが多い用語で、食材を丸ごと使用するという意味で使われる。穀物を精白しないこと、野菜の皮をむかずに使うことや、根菜でも葉を用いること、小さい魚を丸ごと食べることを意味する。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
今日は、一物全体と合わせて、皮だけでなく人参の生長点について、お話します。
人参の生長点とは、葉を切り落とした部分のことを言います。
人参が生きていくために養分を吸い上げ、葉を成長させていく。水を与えれば、葉が伸びてくるこの生長点は、生命力が溢れていることを感じますね。栄養的に優れていると言われています。
でも、この生長点のまわりは、黒く汚れていることが多いですね。きっと、ほとんどの方が切り落としてしまっているのではないでしょうか。
ちなみに、私は、切り落とすのではなく あるものを使って汚れを落としています。
それは、台所でおなじみの「菜箸」です。
洗い方は、菜箸で汚れている溝をくるくるして、水で流します。すると、緑色の生長点が顔を出します。
このように、きれいになった人参は、生長点も一緒に刻んで調理することができます。
これまで野菜くずになっていた部分が、こんな方法なら気持ちよく料理に取り入れることができます。味はというと、滋味あふれる人参の葉の風味がたまりませんよ。
みなさんにも、この調理法を体験していただきたいと思います。ぜひ、菜箸を使って洗ってみてくださいね。
ちゃんと保存。ちゃんと調理。ここ最近は、野菜の扱い方に触れることが多くなりました。
食べられるのに捨てられてしまう「食品ロス」。今日は、食品ロスの三大原因「食べ残し」「過剰除去」「直接廃棄」の中で、「過剰除去」について触れました。
冷蔵庫の収納法と毎日の調理からも、無理なくロスを減らすことができますように。