「キエーロ」を使って、生ごみは捨てずに土に還す暮らし

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食品ロス削減アドバイザーの福田かずみです。

今回は、私が実践している生ごみを捨てずに土に還す方法を紹介します。

福島市食品ロス削減パネル展示より

こちらは、福島市の食品ロス削減パネル展で紹介した資料になります。野菜くずなどを埋める場所や土を掘る穴の深さなど、微生物の働きを促すコツをいくつか取り上げています。

こちらのサイトでは、私が愛用している「キエーロ」という黒土を使った生ごみ処理器を例に詳しくご紹介します。

始めるにあたっての心配ごとは、「臭い」や「虫」の発生ではないでしょうか。

これらを回避するために一番大切なことは、表面を”乾燥した土で覆う”こと。
土が湿っていると臭いが発生します。臭いは虫が寄ってくる原因になります。そのことから、キエーロには雨を防ぐために屋根がついています。

こちらは、私が使っているプランタータイプの「キエーロ」です。

プランターの上には、透明な波板がついています。透明であるのも理由があり、太陽の熱を最大限に活かすためです。微生物は、温度が高いほど活発になり分解速度が速まります。

そして、この屋根には高低差をつけて設置しているので通気性が良いのも特徴です。

ちなみに、プランターの底は穴が空いていて余分な水分は抜けるようになっています。

 

ここからは、埋める手順を紹介します。

まずは、すぐに掘らずに表面の土(乾燥した土)を周囲に避けておきます。この乾いた土は、最後に使いますので混ぜ込まないようにします。

続いて、埋めるための穴を掘ります。穴の深さは20㎝くらいまで。微生物には空気が好きな好気性微生物と逆に酸素を嫌う嫌気性微生物がいます。キエーロは、好気性の微生物に分解してもらうため、あまり深く掘らないようにします。

野菜くずなどを入れます。

土とよく混ぜます。この時、大きな野菜くずなどはシャベルで刻むように土に馴染ませます。

土の水分量を確認し、足りないようであれば水を足します。微生物が好む水分量は60%程度。手で掴んで塊ができるくらい、泥団子ができるイメージです。

最後に、はじめに避けておいた乾いた土で覆います。

以下の表は、私が半年間土に還した野菜くずなどを計測した集計になります。

一日200g〜300g程度で、半年間で約40kgの量の野菜くずなどを燃やすごみとして捨てずに済んだことになります。

生ごみを溜めずに済むので家の中が臭わないこと。(夏場は特に助かります。) また、捨てるごみが以前より随分と軽くなったこと。

何より、土と触れあうと心が安らぐこと。日々の疲れを土が吸収してくれているように感じます。

最後に、私のキエーロ日記を動画で紹介します。
風が強くて聞き辛いかもしれません。また、動画は撮りっぱなしで何の編集もしていませんが、よろしかったらご視聴ください。

 

いかがでしたか?日常の様子をそのまま動画にいたしました。気温が暖かくなる5月〜夏場は特に分解が早く、ものによっては一日で無くなってしまうほど。最近は10月を過ぎても気温が高い日がありますね。そう思うと、一年の約半分は「キエーロ日和」ということになります^^

逆に冬場は微生物の働きが弱くなりますので、分解を促すコツがあったりいたします。今回は長くなりますのでここまでとさせていただきます。

最後に、生ごみ処理容器「キエーロ」の考案者 松本ご夫妻のお写真を。

スペシャルサンクス / キエーロの考案者 神奈川県葉山町の松本夫妻様
KIERO OFFCAL  ☆☆

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