家庭の冷蔵庫から食品ロスなくす「冷蔵庫整理収納講座」横浜市瀬谷区にて開催。食べものを大切に感じていただけますように。

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冷蔵庫収納家の福田かずみです。
 
横浜市瀬谷区にて”家庭の冷蔵庫から食品ロスをなくす”と題しまして「冷蔵庫整理収納講座」を開催しました。今日は、その模様をお届けいたします。今回の募集は、広報誌などを通しての一般公募でした。
 

 
このような募集での開催はめずらしく、当日まで何人の方がお見えになるかとても心配だったのですが・・・
 
 

 
まずは、準備の風景からご覧いただきます。
 
こちらのカウンターには、包丁とまな板、水を張ったボウルと野菜。そして、手元を映してくれるビデオカメラが設置されています。まるで、料理教室のようなのですが・・・
 
 

 
「冷蔵庫整理収納講座」です。
整った野菜室でちゃんと保存ができた先には、調理の仕方についても触れています。
 
食品ロスの原因としてあげられる”過剰除去”。過剰除去とは、食べられる部分にも関わらず、過剰に取り除かれ捨てられてしまうことを言います。
 
こちらについては、ほとんどの方が”無意識”に切り落とし、捨ててしまっているケースが多いように感じます。
 

 
写真は、講座の中で茄子の断面を観ていただいているところです。普段、何気なく切り落としてしまっているヘタですが、その内側は十分に食べることができる実であることを確認することができました。
 
「この茄子のヘタに隠れている部分は、実がしまっていて一番美味しいんですよ^^」
 
そして、茄子のヘタをロスなく除く切り方をレクチャーいたしました。
 
このように、過剰除去にならないヘタの取り方は、”誰にでもいつからでも”始められること。そして、”習慣にしやすい”ことでもあります。
 
例えば、硬いキャベツの外葉。汚れをよく落とし、毎回調理に工夫をこらし、飽きずに美味しく食べることは難しいと思います。
どんなに良いことでも、続けることができなければ意味がありませんね。
 
野菜の切り方を変えるだけで、無理なく食品ロスを減らるなら、誰にでも出来る気がいたしませんか?
 
 
この日は、春の嵐。雨に風にとあいにくのお天気でしたが、大変多くの方にお越しいただきました。
 

 
いつものように、冷蔵庫の整理や収納の仕方も紹介いたしましたが、締めくくりには”食べものを大切に”感じていただけますよう
 
今回の講座では、開催地の農家さんからのメッセージをお届けしました。
 

 
「農業は大変だ。食べものを大切にして欲しいです」
 
スライドは、昨年秋、台風の翌日に撮られた畑の画像です。アイコという品種のミニトマトが、収穫を前に割れてしまい、100㎏以上の処分を強いられたそう。
「この数ヶ月の日々の積み重ねが、一日にして無駄に成る。」
 
日々、当たり前のように手に入れることができる野菜ですが、その背景には、種を巻き大変な手間をかけ実となり、物流を通して私たちの手元に届いています。その間、たくさんの人の働きと水とエネルギーが注がれています。
 
雨が続けば、野菜は不作になります。この冬は、秋の長雨に野菜が思うように育たず、驚くような高値が続きましたね。
 
食べものには全て命があること。たくさんの方が関わり、手元に届いていること。そう思うと、大切に保存できる環境をつくってあげたいですね。冷蔵庫を整えることが、食べるもの、それを作られた方への敬意でもあるとしたら?
 
毎日開ける冷蔵庫から食品ロスがなくなりますように。
この度は、70名もの方にお越しいただき、大変熱心に耳を傾けてくださいました。誠にありがとうございました。
また、関係者の方々には、大変お世話になり感謝を申し上げます。
 

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