食品ロスを減らす「ぬか漬け」と「一物全体」のすすめ

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食品ロス削減アドバイザー・冷蔵庫収納家の福田かずみです。

みなさんは、「ぬか漬け」と聞くと、どんな印象がありますか? 漬物の中でも好き嫌いが分かれるかもしれませんね。漬けるとなるとさらにハードルが上がる方が多いと思います。

私がはじめてぬか漬けを漬けたのは、高校生の頃でした。というと驚かれるかもしれませんが、私は小さい頃から料理大好きでしたし、父子家庭ということもあり、学生の頃から積極的に台所に立っていました。

特に、ぬか漬けは「床」の管理が大変ですよね。私も、これまでに何度もダメにしてしまいました。
その都度、燃えるごみに出していたので本当に申し訳なかったと思います。

最近は、ジッパー式の保存袋に入っていて、冷蔵庫の中で漬けるタイプものも出回るようになりました。ぬか床を継続する秘訣は、何より「ぬか漬けが好き!」と言うことかもしれません。

さて、ここでのテーマは「食品ロス」です。

ぬか漬けは、なにを隠そう「食品ロス」減らしてくれます。と言うのも、調理中に発生するどんな切れ端でも、使い道に困る大根の葉も、卸金でおろしきれず残ってしまう時も、どんなシーンでも受け入れてくれるから。ラップで包んで野菜室にしまうという手間の代わりに、ぬか床の蓋を開けて、ささっと混ぜて漬け込んでいます。

「食品ロス削減「ぬか漬け」のススメ」 デザイン/よし江ムービー

こちらの写真は、最近SNSに投稿しているショート動画から。手前にある細長いもの、なんだかわかりますか?実は、きゅうりなんですよ。変な形なのは、ピーラーで薄くスライスした残りだから。
このように、無理に使うのではなく、また、ラップに包んで野菜室に入れるのではなく、ぬか床が美味しく保存してくれました。

まな板では、古漬けになったきゅうりを刻んでいます。ピーラーの残りきゅうりも同様に刻んで、この後 水にさらして、酸味と塩分の調整をして完成です。

そうそう、人参のぬか漬けも大好きなので、少し残れば、すぐにぬか床へ。成長点(葉の生えてくる部分)は切り落とさずに、菜箸を使ってくるくると洗いながしています。

人参の成長点の周りは、溝に入り込んだ汚れが気になりますが、菜箸を使うと綺麗になります。スパッと包丁で切り落してしまうことはありません。

「食品ロスは栄養のロス」

これは、講演会などで必ずお話ししていること。
人参の成長点は、人参が生育するための養分を吸い上げ、葉を成長させていく機能があり、生命力に溢れ、栄養的にも優れていると言われています。

「一物全体」

と言う言葉があります。一つのものを丸ごと食べるという意味です。食養生の考えで、固体全体を食すことで、バランスを保ちエネルギーの調和を崩さずに摂取することができるといいます。野菜なら皮を剥かず、葉や根の部分も食べる。魚なら切り身ではなく、小魚を選べば、頭から尾まで食べることができる。穀類なら精白していないものを。と、食物本来の生命力をいただくことをすすめています。そして、一物全体なら食品ロスはゼロ。過剰除去をせずに生ごみを減らすことができますね。

今回は、食品ロスを減らして、栄養も余すところなくいただける「ぬか漬け」と「一物全体」のお話でした。

食品ロスを減らす冷蔵庫収納の講演会では、冷蔵庫整理のノウハウだけでなく買い物の仕方から適切な保存法や調理術を含め、暮らしのエピソードを織り交ぜながらお話ししています。

講演依頼についてのお問い合わせは、トップページのお問合せ、または以下のメールアドレスにてお待ちしています。

info@reizouko-club.com

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