食品ロス削減アドバイザー・冷蔵庫収納家の福田かずみです。
2024年8月6日に開催した「食品ロスとSDGs」をテーマにした夏休み特別企画をレポートいたします。
題して「おからのチョコバナナマフィンを作ってSDGsを学ぼう!」
対象は、小学生以上で親子で参加される方もいらっしゃいました。
まずは、調理実習から。豆腐を作ると副産物として”おから”ができます。でも、このおからが食用になるのは、わずか1%であること。そんなおからを使って、子どもたちも大好きなマフィンを作りました。
材料と作り方はこちら。
バナナは、完熟を通り越したスイートスポットたっぷりなものを準備しました。
「こんなに真っ黒なバナナ、みんなならどうする?」「捨てちゃうかな?」そうですね。そのまま食べるのは、躊躇しますが、実はケーキの材料にするととても美味しくいただけること。砂糖の代わりになるし、バナナの風味も格別なのです。
子どもたちも、初めは顔をしかめていましたが、恐る恐る皮を剥いて、フォークで潰して混ぜ混ぜ。楽しそうに作ってくれました。
オーブンで焼きあがるまで約40分。ここからは座学の時間です。
学校でも取り上げられているSDGs。その中の12番目の目標「つくる責任・つかう責任」に触れ、地球温暖化と食べもをテーマに取り上げました。今回の食材でもあります”おから”を例に、持続可能な食の在り方を一緒に考えました。
豆腐をつくると必ずおからができます。でも、食べる機会はとても少ないですね。その存在を知らない子ども達も多いと思います。
今回は、ケーキ作りに欠かせない小麦粉の代用として「おから」を使いました。
ここで、フードマイレージのお話しも。
フードマイレージとは、食べものが生産され食卓に上がるまでの輸送距離を表すもので、食料の輸入が地球環境に与える負荷を把握するための指標になっています。
日本の食料自給率は38%です。私たちの食事の約6割が輸入していることになります。特に小麦や油脂のほとんどが海外に依存していて、多くのCO2を排出しながら日本に運ばれています。
今回は、フードマイレージの多い小麦粉の代わりに、地元で作られた”おから”を使うことで、環境負荷を減らして、食品ロスの削減に。さらには、おからは良質なタンパク質と食物繊維が豊富であること。廃棄されてしまうおからを救って、環境にも体にも優しいおやつを作ることができました。
後日、親子で参加された方から感想をいただくことができました。
SDGsと言われても自分が子供の時になかった概念だから、我が子とどう共有したらいいのかわからなく、とてもいい学びの場になりました。
さらには、夏休みの自由研究にとレポートを書いてくれました。(許可をいただき掲載させていただいています。)
おからマフィンのイラストがとても可愛いですね。大変嬉しく読ませていただきました。
「おからのチョコバナナマフィンを作ってSDGsを学ぼう!」食べものを通して、持続可能な未来を考える会となりました。ご参加くださった皆さん、当日までご準備いただきました全ての方に感謝を申し上げます。