食品ロス削減アドバイザー・食育インストラクターの福田かずみです。
2025年1月16日に、横浜市内の中学校にて「食品ロスとSDGs」をテーマに登壇いたしました。
こちらの中学校にお邪魔するのは、今回で3年目になります。
SDGsが中学校の教科書に掲載されたのは2021年度から。すでに4年が経過し、生徒たちにとっても当たり前になりました。
そんな時代の流れにあわせて資料を作り替えたりと、準備をすることも私にとって大事な時間となっています。
なるべく身近な例をと、地域に根ざした企業の取組みを調べたり。将来の仕事選びにもつながる問いを心掛けました。
会の始まりは、生徒たちの発表から。日本の食品ロスについて課題と対策を。続いて世界の食品ロスについて、中国とアメリカを例に取り上げれくれました。
ふた班とも資料がとてもわかりやすく、起承転結といった組み立てもしっかりと出来ていました。食品ロスについての知識は十分に得られたところで、私からはSDGsとの関係性について整理していきました。
SDGsの中で、食品ロス問題と関係が深い目標は「12番目のつくる責任・つかう責任」です。この中で、「世界の食品廃棄を半減させ、食品ロスを減少させる」ことを掲げています。
その他にも食品ロスを減らすと同時に目標達成に近づけるものや効果を高める目標をわかりやすく解説していきました。

講話資料より/ SDGsと食品ロスの相関図
生徒たちの発表とリンクする事項は、しっかりと結びつけて振り返り、繰り返すことでより納得感が増すよう話しました。
その他、具体的な企業の取組みとして、時節と合わせた恵方巻きを例にあげました。また、地域密着の取組みとして最寄駅にもあるスターバックスコーヒーを。毎日大量に出るコーヒー豆かすの堆肥化について取り上げました。こちらは、地元の農家さんと地域の高校生たちも加わり、コーヒー豆かすで作った堆肥で野菜を育てるプロジェクトまでを紹介しました。食品廃棄物を捨てずにリサイクルし、地域と共に取り組むことでSDGsの11番目の目標「住み続けられるまちづくりを」にも貢献することを付け加えました。
私からの講話は30分ほどでしたが、その後生徒からの質問タイムを設けていました。生徒の皆さんがより深く学び、理解を深めるために大切な時間です。疑問や気づきを自由に共有することで、新しい発見が生まれ、他の人の視点を知るきっかけになったりします。
今回も6名の生徒からと先生方からもいただきました。なかなか質問が出にくいこともありますが、出始めるとテンポ良く手が上がるものです。そんな時は先生からハードりを下げて身近な質問をしてくださることがあります。
どんな質問にも答えを持っているつもりです。生徒からの好奇心に触れる機会を大切にしていきたいと思います。
食品ロスと食品に関する廃棄物はまだまだ減らせると信じています。そのための学びや体験の機会をこれからもつくっていきたいと思います。